判子とデジタル認証とテプラと

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判子など不要、デジタルで十分だ的な雰囲気が思いっきり加速している今日この頃。実のところおざなりな使われ方をしている場面とか、昔からの慣習のみで使われているものについては、さっくりとデジタル化なり省略してもいいとは思う。他方、物理的な押印だからこそ有効なものも沢山あるのは事実(例えば割り印とか)。ゼロイチで考えるのではなく、必要なものと不必要なものを明確化するってのが大事だよね。

QRコードは平面。判子を押した面も平面。だから容易に一体化はできるはず。その発想は正しい。ただ、QRコードって結局デジタルデータで、その読み込んだ内容が同一性の確認に使われるわけだから、容易にコピーができてしまう以上、判子の意味がなくなってしまう。元のデータがあれば容易に作れるってのは、容易に複製が作れてしまうのと同義だからね。

他方、テプラでQRコードをプリントアウトできる技術はすでにあるし、USBなどでデータを持ち込んだグラフィックデータを判子にする技術もすでに存在しているので(数百円から取り扱うメーカーもある)、指摘されているようなテプラでQR判子的なものもすぐにできるはず(凹凸部分をプリントアウトして、土台となる木に貼り付ける感じ)。

ただ、結局は容易にコピーができるものなので、それでもかまわないという場面でしか使えない。逆にいうと、そういう仕様でもいいよ、というところでなら活躍することになる。もっともそういう場面って、結局テプラのようなシールでQRコード作っちゃうので問題ないんじゃない? ということになりかねない。面白い発想ではあるのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2020年10月 3日 07:40に書いた記事です。

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