ネットのゆがみの原因「騒いだ方が勝ち」

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先日の餃子屋さんマスク事件でも顕著な例だけど、インターネット界隈での原則となりつつある、「騒いだ方が勝ち」「声が大きい方が勝ち」という話。そして品質はドーピングできないけどお騒ぎによる認知はドーピングができるというのが問題。要はピンポンダッシュとか食い逃げが有効な手段として働いてしまう。

なぜかというとネットの構造上、選択肢が山ほど存在しているので、それこそ選択肢としてすら認識されない選択肢も多々出てくるから、まずは目立って見てもらうことが重要になってしまう。地平線が見えそうな広い場所で行われているバイキング料理みたいなもので、そのような場所ではとにかく目立って人に来てもらうのが何より大事となる。火を放ってみたり、大声で歌ってみたり、大きな電飾を広げてみたり、花火を打ち上げたり。料理の中身、美味しさなど関係無い。


よいものを創り出すための道具として生み出されたともいえるインターネットが、その構造上、結果としていい加減なものでも騒いだもの、炎上商法をしたものが生き残る、評価されるような環境を生み出してしまう。特に初心者プレイヤーは手軽にできる放火で成り上がろうとするので、炎上問題やらYouTuberのトラブルが多発するようになる。正直な話、ここ数年の検索エンジンの挙動もまた同様で、むしろこの状況を後押しするような形となっている。

何か良い手立てはないものかねえ......とは思うのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2020年10月12日 07:23に書いた記事です。

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