自死数の件。新型コロナ騒動以降大きく減少して、6~7月から増加しているのを見るに、自死境界線上にいた人が、新型コロナの流行直後以降は世の中のドタバタでそれどころじゃない心境となり、落ち着いてきた6~7月辺りから反動とか抑えられていた衝動が...と見ることもできる。https://t.co/ZO41fLrX2q
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) October 22, 2020
先日言及した、女性の自死数が増えたいうけど男性も増えてるし、そもそも数は男性の方が2倍も多いんやで、という話の続報というか仮説というか。データを良く見直すと新型コロナウイルスの流行直後はむしろ大幅に減っているのを見るに、単純に新型コロナウイルスの流行が女性の自死数を増やしたというのはつじつまが合わないな、ということで色々と考えた結果。
自死境界線上にいた人が、新型コロナウイルスの流行直後以降は世の中のドタバタでそれどころじゃない心境となり、自死は留保される。でも落ち着いてきた6~7月辺りから反動とか抑えられていた衝動が生じて、行動してしまうので蓄積分も上乗せされるから数は増える、と見ることもできる。
もしこの仮説が正しいのなら、増加傾向はあと数か月で収まる。単に新型コロナウイルスの影響で鬱とか経済的な問題が生じてということなら増加は続くけれども。こればかりは当人に直接聞くしかないし、聞けても分からないと思うし、細かいデータが出ても分析は難しい気がする。
新形コロナ流行序盤のドタバタを戦時のそれと似たような緊張感と考えると、先日の「新型コロナ流行しはじめ時期は自死数が有意に減った」という現象の説明ができる。自殺死亡の年次推移 https://t.co/N3MnIcsoOD 日本における自殺の精密分析(東京都健康安全研究センター) https://t.co/5ZYOKdM1tD
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) October 23, 2020
他方、世の中の大きなドタバタで自死が減るという傾向は、例えば戦時下におけるそれが該当する。実際調べてみると、同じような現象が生じている。可能性としては否定できない。
ともかくあと数か月ようすを見てみないと、確かなことは言えないけれど。でも、だからこそ、この時点で女性に必要以上にスポットライトを当てて騒ぐのはリスクが高いし的外れになりかねないので、控えるべきではないかな、とは思うのだな。
自殺という「個人的な事柄で最たるもの」を、統計の数字だけで判断するのは、ちょっと乱暴だと思う
亡くなった方々にアンケートは取れないし、実際に自殺者の人生のバックグラウンドを精査しているわけでもないので、無理だ
例えば今回の場合は、
「アベノミクスで倒産する企業が減った」≒「潰れるべき理由がある企業のほとんどがつぶれてしまって落ち着いた」
みたいな感じの後から判る誘因、要因がありそうな気もする
「自殺すべき人間が全部自死した」とは思わないけれどもね