手がかりのある環境。カート、カゴを片付けるときに「一つだけ残しておく」と、次の行動を誘発する。認知症高齢者グループホームで、人数分+1の食器を用意し食器棚に「一つだけ残る」ようにしておくと、どこに何を片付ければいいかわかる、という仕掛けがありましたが同じ。小さいけど確実な支援。 pic.twitter.com/03cNYoiNKg
— 山田あすか (@yamada__asuka) November 22, 2020
用意されている仕組みはただそれだけでは使われにくい。初めの一歩は馬力がいることだから。ならば初めの一歩をあらかじめやっておくことで仕組みの利用促進にならないか、という発想。認知症の話に限らず、社会全般の仕組みでも同様で、これは自分が利用する立場になればすぐに分かるしとても納得がいく。何もないところだとちょっと不安になるし使い方が分からないということもあるので敬遠したり間違った使い方をしてしまう。
今件の場合、あらかじめ1つ配しておくことをその場所の支援につながるという説明がされている。これは確かにその通り。一方でさらに発想を転換し、ダミーの「初めの一歩」を固定しておけば、どのような状況でもサンプル的な使用例が確認できるから、利用を促進するのではないかな、という気はする。
このカート置き場の例なら、カートを1つ置き場に固定しておくことで、どような状況でもサンプルが分かるようになる。イージーで分かりやすい利用促進法だと思うけど、どうだろうか。
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