都会というのは『多くの人が快適に暮らせるように人工的に成長した空間』なので、人間に技術や能力が足りない部分を都市インフラが補ってくれてる。反面ド田舎は経験やスキルが個人に備わってないとすぐ死ぬので『テレワーク移住は地方の拠点都市まで。僻地はエキスパートモード』と覚えて損はない。
— 図星 (@zuboc) November 2, 2020
『田舎のネズミと都会のネズミ』の寓話で『都会の方が煩雑な手続きが多く面倒。田舎はシンプルでイージー』と都会上位幻想が刷り込まれてしまってるが、一度手続きを覚えてしまえば都市の暮らしは誰でもできるようにできてる。生まれ育った人以外が地域固有ルールに順応するのは新言語習得の難易度。
— 図星 (@zuboc) November 2, 2020
田舎のネズミと都会のネズミという寓話。原典では確かお互い自分が慣れ親しんだ環境にいるのが一番だよね、ということにはなってる。ただ現実には都会は機能的に色々と足りない部分を補った便利システムの集合体となっているので、そう簡単な話ではないよな、というのが新型コロナウイルスの流行でリモートワークが半ば強制的に普及率昇竜拳状態になった昨今でのお話。
特に「一度手続きを覚えてしまえば都市の暮らしは誰でもできるようにできている」という指摘は注目に値する。要は家電と同じで、操作を覚えるまでには色々とやらなきゃならないことが多いけど、一度覚えてしまえば非常に楽になるというもの。自動食器洗い機とかと同じだな。
田舎はその類のシステムが構築されていないので、人の手で行い、人同士のコントロールとか調整が必要になる。阿吽の呼吸とかお察しとか空気を読むとか慣習とか。十年単位で暮らしていればその辺りを覚えるだろうけど、自動食器洗い機とか電子レンジの使い方を覚えるのとはわけが違う。
リモートワークとなると一日のほぼすべて、少なくとも大部分は自宅での勤務となる。自営業者とか自由業者の多分は何をいまさらという感じだろうけど、これまで会社勤めをしていた人には、自宅の周辺環境で一日の大部分を過ごすことの意味をよく考えた方がいいかもしれない...と、もう遅いけど。
インターネットが本格的に普及し始めた頃は「税金も運営コストも安い地方に住んでネットで仕事をやることで低コストで事業を行うのが賢いやり方だ」的な話がよく提唱されていたけど、業務をするのが人間である以上、その人間の生活にスポットライトを当てないと、えらい目にあいかねないわけで。
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