「外から~~な音が聞こえるんだけど」「道端に〇〇(珍しげなもの)が落ちてた!」「迷惑メールにこんな文字列が入ってた!」あたりはTwitterを始めとしたSNS報告癖のある人間のSNS情報とプライベート情報を紐付けるエッセンスになっているからSNS報告癖のある人は気を付けようね
— Aikawa Hasma (@arg_Aikawa_) November 10, 2020
クワガタで自宅特定という話、つまりある程度までは地域が絞れていて仕上げのためのクワガタ設置ということなので、「自宅付近に珍しいものがあってもツイートしないようにしよう」じゃなくて、「自宅付近の画像は一切ツイートしないようにしよう」が正しい
— みなみ こい (@c_oi) November 10, 2020
先日高額なトレーディングカードのコレクションが空き巣によって盗難にあい、それっぽいのがメルカリに出品されていたという話。実のところ被害金額はかなりのものになっているにもかかわらず、被害届はどうなっているんだとか、警察には届け出ているのかとか、ネタとしては色々な切り口があるのに報道の類がないのは何でだろうかという疑問があるので大元の話自身には触れないでおくけれど。
その件で事前にくわがたなりカエルが自宅のそばにあったという写真付きツイートがされていて、それが最終的にそのアカウントの自宅の特定につながったのではという指摘があった。
実のところこの類の手法は以前からある、いわゆるソーシャルハッキング的なもの。物理的な罠をしかけてネット上の情報と物理的情報をリンクさせるという試み。物理的な罠を仕掛ける場合にはある程度場所が絞り込めている必要があるけど、何気ない情報がその絞り込みを手助けしてくれることもある。珍しい飛行機が飛ぶ音とか、天候とか。最近ではブルーインパルスの飛行とかね。家の外で見えたよ、とリアルタイムでツイートすると、飛行経路そのものは精査できるから、大体この辺だなという把握ができてしまう。
確かに自宅の近所で珍しいできごとがあれば、それを第三者、しかも知人に教えてあげたくなるというのは人のさがに違いない。けれどその行為が自分の首を絞めることになるというのは、よく知っておいた方がいい。いくら珍しいからといって、自分のマッパな姿をツイートしたり、銀行の口座番号とパスワードを写真に撮って掲載する人はいないよね。それと同じようなレベルのことを、平気でやらかしている可能性があるわけだ。
「自分がストーカーなら、この情報から相手のプライベートを特定しようと考えるだろうか」そこまで考えて、自分の周りの出来事をツイートする必要がある......というと面倒くさいけどね。ツイートに限った話でもないし。
ちなみにエゴサーチとは厳密には自分自身の検索であり、自分とかかわりあいのありそうな物事の検索ではない。だから「くわがたをエゴサーチ」との表現は、自分がくわがたになってしまいかねない。まぁ、意味が分かればそれでいいんだけどね。
コメントする