新型コロナで忘年会や新年会中止のお知らせ

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「新型コロナウイルス」感染拡大が全国に広がり、第三波が鮮明になる中、年末年始の恒例行事である忘年会や新年会を、今年は「開催しない予定」の企業が約9割にのぼることがわかった。政府は、感染防止の徹底を前提に「GoToイート」や「GoToトラベル」など、消費刺激策を継続しているが、企業は従業員の感染防止に細心の注意を払っているようだ。

すでに以前から言われていた話ではあるけど、具体的に数字となって出てくると、ずしりとした重みを覚えることができる。忘年会や新年会の類は、どうしても三密が発生しやすい環境となるし、羽目を外して暴走行為が生じやすいのでそれによる感染リスクも多分にある。在宅業務が必要な状況下という認識があるのに、なぜわざわざ他人数が集まって、しかも飲食をせねばならんのかという判断を下すのは当然の話。

今件調査は9割という結果が出ているけど、調査期間が「2020年11月9日~16日」なんだよね。第三波到来がより確実となっている現状では、さらに忌避傾向が強まっているはず。

日本フードサービス協会による直近の市場動向調査(2020年9月分)によれば、忘年会や新年会を稼ぎどころとしているパブ・居酒屋の営業成績の前年同月比は


パブ...客数-53.5%、客単価-5.6%、売上高-55.6%
居酒屋...客数-46.2%、客単価-1.9%、売上高-47.2%

と燦々たる状況です。これでも4~5月における約9割減よりは随分とましになったわけですが、店舗構成が多分に三密になりやすく、利用機会も三密を助長しやすいものですから、仕方ないといえばそれまでなのですが。

業界側の解説コメントや景気ウォッチャーの同業種関係者のコメントでは年末年始のイベントに期待するとの話も一部で見られましたが、当の年末年始までにはさらに忌避傾向が強まるものと思われる昨今の状況を見る限り、非常に厳しいものとなるでしょう。


一方で問題なのは飲食店、特に居酒屋やパブなどの営業。年末年始がかきいれどきなので、これが期待薄どころかガラガラ必至ということになると、恐らくは多分にヤバいことになるのではないかな、という気がする。いやすでに先を見越して、今の時点で閉じてしまうところも出てくるかも。


非情ながらもこういう指摘もあるし、あながち間違っていないのも頭が痛いところ。「新しい生活様式」の発表時には小さからぬ反発があったけど、極めて的確だったのだなという考えが改めて。在宅勤務同様に、飲み文化も大きく変わっていくのだろう。

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このページは、不破雷蔵が2020年11月20日 07:59に書いた記事です。

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